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ヤバイ…追い詰め過ぎた…
嶺「ハァッ…ハァッ…ハァッ…ッ!」
流「神ちゃん、ごめっ…神「触るなっ!!」」
パニックになってる神ちゃんの肩をさすろうと近づき手を伸ばすと叩かれてしまった
神ちゃんは近くにあった剃刀を手に取った
流「あかんっ!リスカはすなっ!」
嶺「うるさいっ…ハァッ…もう、近づくなやっ!」
神ちゃんの目を見ると恐怖に染まった目で泣きながら俺を見つめていた
それでも構わず抱きしめなきゃホンマに神ちゃんが消えてしまうと直感的にそう思った
俺は、震えながら俺を見る神ちゃんの手首を掴んだ
嶺「やめてやっ!…嫌やっ!オトンやめてっ!」
なるほど…
神ちゃんを追い込んだのは神ちゃんのオトンやったんか…
震えながら恐怖に染まった目で俺を見つめる
神ちゃんは俺やってもうわかってない…
フラッシュバックしてるんや
嶺「ヤダっ…ごめんなさいっ!…やめてっ!」
流「神ちゃん!…俺や…流星やで」
嶺「嫌だ…やめてっ…ごめんなさいっ」
聞こえてへんな…
剃刀を奪って端の方に飛ばした
そして震える神ちゃんを抱きしめた
嶺「嫌っ…嫌だ…ごめんなさいっ」
弱々しく抵抗する神ちゃんに「大丈夫…大丈夫」と落ち着かせるように俺の声を耳元で囁き、背中を摩った
嶺「ハァッ、ハァッ…ハァ…もう嫌や…何で俺ばかりこんな思いせなあかんの」
正気を取り戻した神ちゃんは泣きながら俺にしがみ付いた
流「ごめん…俺が悪かった…」
嶺「もう嫌や…思い出したくないねん…あの時の記憶は……」
流「神ちゃんがいつまでも囚われないように…俺らが何とかする」
嶺「何とかなんて無理に決まってる…俺の記憶はずっと残り続けるんや…」
流「自分を傷つける事をやめさせたい…俺らが神ちゃんを守る」
嶺「そんなの俺は望んでない…ほっといてくれ…」
神ちゃんは俺と距離を取った
嶺「一旦家に帰るんやろ?…もう行ったら?」
今度は俺を拒んだ
目を合わせようとせず、前よりも目には希望というものがなく…何も目には映ってないように見えた
流「…俺は諦めへん…神ちゃんを救いたい気持ちは変わらないからな…」
そう言って荷物を持って神ちゃんの家を出た
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