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神崎嶺side
今日から3日間連続での休みや
ここで1つの問題
のんちゃんに言われた件についてや
3日間もあるから、久々に帰省して、できたらオトンの件を話す
でも、のんちゃんに言ったみたいに同情なんてされたくないし
逆に俺が逃げたことでオトンが死んだことには変わりないから逃げたことを攻められてしまうかもしれへん
もしもそんなことがあったらホンマに俺はやっていけへんと思う…
たぶん…自殺すると思う
俺がなんで自殺もせずにここまでやってこれたかなんて考えたら…家族のためやったから
下に妹が2人居て、俺のワガママでダンスクラブに所属してたからお金は掛かってた
だから、バイトで頑張って貯めたお金で大学もほぼ自分の稼いだ金で進学もした
稼ぎ頭のオトンを事故であれ俺が殺してしまったから、その罪償いでもあるけど
オトンが死んでしまったことを一番に悲しんでたんはオカンやった…
そりゃ愛する人を亡くしたんやから泣くに決まってる
だから真実を語ることでオカンがどんな風になってしまうのかが一番怖い
もう二度と実家に帰られへんかもしれへんし、家族の縁を切られるかもしれへん…
そしたら今度こそ俺は1人になってしまう
こんなの耐えられへん
でも、親友に迷惑もかけられへん…これは自分の問題やから
自分で解決せな前には進めへんから
だから震える手でスマホをいじりオカンの携帯に電話を掛けた
prrr…
母「、もしもし?どないしたん?今日仕事ないん?」
久々に聞くオカンの声
優しくて元気のあるいつものオカンの声を聞いてまた緊張した
嶺「あ、あの…今日から3日間バイトもなんよ…そんで、久々に実家に帰ろうかなって思って…」
母「ホンマに?久々に会いたいわ~…車?新幹線?どっちで帰ってくる?」
嶺「車やな」
母「じゃあ、ゆっくりでええから気をつけて帰ってくるやで?ご馳走用意しておくから」
嶺「あの…出来れば、お兄やお姉も呼んどいて?久々に家族全員に会いたいねん」
母「もちろんや!言われなくとも呼ぶ予定やったから安心しぃ?ほな気を付けてな?」
そう言ってオカンは電話を切った
嶺「ふぅ…」
手は震えてる
やっぱり怖い…
でも電話したからには行くしかない…
荷物をまとめて車に積み込み、意を決して実家に帰った
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