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神崎嶺side
朝…
目を覚まして、隣に誰かがいるという安心感
これがないともうあかんみたいやわ
誰でもええから安心したい
最低なことを思ってるんやろうけど、そうやないと不安は拭えへん
流星は俺だけを見て欲しいって言うた
俺はみんなが好きや
それじゃあ、あかんのかな
隣で綺麗な顔で眠る流星を見てそんなことを思う
1人に決めたところで、ずっと一緒とは限らん
バイトとかの都合もあるし、俺が不安で平気で誰かについて行ってしまう
そんなんで喧嘩なるくらいなら初めから1人に選ばんで俺を安心させてくれる今の環境の方がええ
流星にぎゅっとくっつくと、流星は眠そうに目を開けた
流「おはよ…神ちゃん…」
まだ眠そうな流星を見てもう少し寝てようと目を閉じた
…
二度寝したら午前の講義の終わり頃に起きた
普通にサボってもうた
いくら体がしんどくても
精神的にヤバくても講義はサボったことなかったのに…
あー、なんで二度寝したんやろ
少しばかりの自己嫌悪
大「嶺、そんな凹むなって、人間なんやから誰だって遅刻の一つや二つするって」
嶺「ありがとう…」
大「…嶺、次から気をつければええから、反省したならええから」
嶺「うん…」
大「今日、俺が担当やろ?嶺、大学終わったらどこ行きたい?ケーキでも買いに行くか?」
嶺「ほんまに?」
ケーキなんかで俺は機嫌が良くなる簡単な男や俺は…
下がっていた頭を上げて大輝を見上げる
大「っ、…おん、嶺の一番好きなケーキ買って食べようや」
嶺「おん」
元気出た
望「神ちゃん…」
のんちゃんに呼ばれて近づくとどこか寂しそうな顔
望「俺じゃああかんの?…ホンマに神ちゃんのこと好きやのに…」
いきなりそんなこと…
嶺「えっと…」
大「望、それは望だけやない…みんなが思ってることや」
流「この際やからはっきり聞かせてや、神ちゃんは誰のことが一番好きなん?」
嶺「…えっと…」
みんなに見つめられて、なんと答えたらええかわからん
嶺「俺は…」
教授「お!神崎、さっきの講義でプリント配ったから今から取りに、俺の研究室に来い…今なら午後の講義にも間に合うやろ?」
嶺「あ、…はい!」
ちょうどええタイミングで教授が呼びに来て助かったわ
ホッとしていると
流「これ終わったらちゃんと聞くから、逃げんなよ?」
流星に厳しくそう言われてしまった
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