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望「ゆっくりでいい…まだ愛せなくてもええから…俺ら神ちゃんのそばにいたいんや」
あかん…
せっかく心閉ざしたのに
簡単に揺らいでまう
嶺「……俺…」
大「ゆっくりでええよ」
嶺「俺…自分でもわかってへん…」
どうしたいのか
でも、結局、根底にあるものは変わらん
俺は愛を知らん
『あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ!!!!』
『うるせぇ!』
『ウグッ!…ゴホッ…や、やめて』
大「嶺…」
嶺「…っ」
大「ホンマにその記憶だけ?…」
どういうこと?
大「オカンとの記憶は?…もっと子どもの頃の記憶は?抱きしめられたことはあるやろ?」
大「大好きな人たちを守るために1人で頑張って来たんやろ?」
オカン、妹たち
お兄にお姉…
俺が守らな、大好きな人たちが傷つく
大「嶺は愛を知らないんやない…知らないふりをしてるだけや…」
嶺「…俺…」
望「俺らは神ちゃんのこと愛してる…
受け入れろなんて言わへん…見返りなんて求めたりせん…
ただ神ちゃんのことを大切にして、側におりたいって思う人が3人もおることを忘れんで?」
流「今日は、大輝が側にいてくれるみたいやから、俺らは帰るな?」
そう言ってみんなは帰ってしまった
大「嶺」
今、俺はどんな顔をしてるんやろか
きっと、無表情ではないやろな
大「よかったな?嶺は愛されてんねんで?…だから、泣かなくてええんやで?」
え?
俺…
泣いてる?
大「とりあえず今は俺らに愛されとけ…」
ぎゅっと抱きしめられて
戸惑いながらも…俺はゆっくり大輝の背中に手を回した
大「ホンマに、かわええな?」
体が離れたと思ったらいつもの大輝の笑顔を見せて来た
俺はみんながおる事で救われてたんやな…
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