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土×鴨 真選組動乱編から その後ー2ー
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ちゅっ・・・くち・・・くちゅ・・・
土「・・・ん、ん」
伊「んんっ・・・ん・・・ふぁ」
近「・・・ええと、ト、トシ?これは・・・」
誰も動けない中、近藤が頬をピクピクと痙攣させながら土方に問いかける。
土「見りゃ分かんだろ」
近「いや、分かんないから聞いてるんだけど」
土「キスしてるだけだぞ?」
近「いや、だからなんでキスしてるの!?」
土「別に変じゃねぇだろ」
近「十分すぎるほど変なんですけどぉぉぉぉ!?
・・・え?でも先生・・・なんで嫌がってねぇの?」
土「え?だって恋人だし」
その瞬間、部屋の空気が凍りつく。
誰もが耳を疑う中、沖田が口を開く。
沖「あの、土方さん。もう一回言ってくれァせんかィ」
土「え?だから、俺と伊東が恋人だって」
山(聞き間違いじゃない・・・ってことは、またトッシー出たかこれが本当だってこと・・・?)
出来れば前者であって欲しい。そう願って伊東の反応を見るべくそちらを向くと・・・
山(・・・あ、これ、ダメなやつだ。)
下を向いているので表情まではわからないが、制服から覗く首筋と耳が湯気が出そうなほど赤かった。きっと正面から顔を見れば、それよりも真っ赤になっているのだろう。
それを察したのは篠原も同じで、目をこれ以上ないほど円くして、口をパクパクさせている。
原「ひ、土方さん!!それって、騙されてんじゃないんすか?」
声を上げたのは、一際忠誠心の強い原田だ。
土「え?なんで?」
心底不思議そうに首を傾げる。
山(うちの副長は馬鹿なのか。・・・うん、馬鹿だ。)
原「だって、惚れてんなら副長は其奴のこと殺せないじゃないすか。その間に首取られんじゃないすか?」
誰もが思っていることを口にする。
土「・・・かもな」
伊「・・・・・・あ・・・」
伊東がはっと顔を上げ、土方を見上げる。
その目の奥に見えるのは、不安と怯え。
土「・・・でも」
土方がはっきりと言葉を紡ぐ。
土「例えそれを知ってても・・・俺ァこいつと離れる気はねぇぞ」
原「・・・なんでっすか」
——本気で、惚れたから——
伊東にだけ聞こえるように囁かれた言葉は、伊東の顔を更に赤く染めるのに十分だった。
伊「・・・君だって、僕が君を殺せないことくらいわかっているだろう」
土「・・・ああ、知ってる」
土「愛してる、鴨太郎」
伊「僕も好きだ、十四郎。・・・その、あ、愛してる」
篠(伊東先生が・・・!!笑ったぁぁぁぁ!?)
ずっと側にいた篠原でさえついぞお目にかかったことの無い、伊東の作らない笑みに全員が一瞬目を奪われて・・・土方に絶対零度の視線で睨まれた。
ピシィッと固まる部下には目もくれず、抱きしめて、愛を囁く。
土「・・・ずっと、一緒にいろよ」
伊「ああ」
土「約束、だかんな」
伊「ああ・・・約束するよ」
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