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お話
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白咲さんは休憩スペースみたいな所に連れてってくれた。
席に着くなりずっと気になっていたかのように身を乗り出して僕に質問をした。
「ね、南くんは晴くんとどんな関係なの?」
「え?」
どんな関係……
さっき両想いってことはわかったけど、付き合うっていう言葉は1度も出てこなかった。
僕とハルはどういう関係なんだろう…
「南くんの顔を見るあたり恋人ってわけではないんだね〜
よかった!
ところで2人はいつ出会ったの?」
「えっと、1週間…前?」
僕は刺された後3日間も寝てたので、実質僕がハルといた時間は3日だけ。
だから会ったばかりな気がするけど、ハルにとっては何日なんだろ、と考えてるとふいに白咲さんが話しかけてきた。
「あのね。私思うんだけど、晴くんは優しいから恋人でもなんでもない南くんを助けたりしてるけど、南くんは勘違いしないで欲しいんだよなぁ…」
白咲さんの言葉が嫌というほどわかった。
確かにハルは優しい…
勘違いしてしまうほどに。
でもハルは僕のこと好きって言ってくれた。
ハルの言葉を信じたい
「でもハルは、僕のこと好きって言ってくれました」
「それはどういう好きなの?」
「え?恋愛対象…で。」
白咲さんはすごく驚いた顔をしたあと小さくため息をした。
…やっぱりこの人怖い。
そう思ってもう退散しようと立ち上がろうとしたら強く腕を掴まれた。
「痛ッ…!!」
「ねぇ、どこいくの?晴くんの所に行くの?
そもそも晴くんの隣は私の居場所だったのに…」
白咲さんは掴む手を離さずずっと下を向いてブツブツ言ってる。
どうしよう
逃げれない…
僕はどうしたらいいんだろう
頭がぐるぐるする
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