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「そんなにぬいぐるみ気に入ったの?」
「うん…
それもあるけど、ハルからのプレゼントだし、このペンペンくんといると落ち着くの。」
…ペンペンくん?
あぁ、ぬいぐるみの名前か。
それにしてもいつの間に名前付けたのか、とか。名前の付け方安直過ぎないだろうか、とか。
色々言いたいことはあるが話が脱線しそうなので何も言わないことにする。
「…落ち着くの?」
「うん。僕、何かにぎゅっとしてると落ち着くみたいなの」
…ほぉ。
いいことを思いついてしまった。
俺は南が抱いてるぬいぐるみをやや強引に引き剥がす。
そしてすかさず南の腕を俺に方へ引っ張った。
必然的に南が俺の胸に飛び込むようになる。
「は、ハル…!?」
「何かに抱きついてると落ち着くならずっと俺に抱きついてればいいよ。
ぬいぐるみをぎゅっとしてる南は可愛いけど、俺にやって貰った方が凄く嬉しい。」
「迷惑じゃない…?」
また出た。南の悪い癖…
もっと南には自信を持って欲しい。
でも、そういうとこも南のいい所かも…しれない…かも…
話に戻ろう。
ぬいぐるみと離れるのが嫌で風呂に入らなかった南。
ならば、ぬいぐるみの代わりが俺になればいいだけのこと。
「一緒に風呂に入ろっか」
「えっ」
「いや?」
「いやじゃ…ないけど…」
南の頬が紅くなっていく。
「はいじゃあ決まり。」
俺は南をそのまま抱き上げ脱衣所に向かった
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