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プロポーズ
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「なぁ南。今から俺は唐突すぎることを言うけど、ちゃんと聞いて欲しい」
「?うん。もちろん。」
南の前に俺は跪いて話し始めた。
「俺は南が大好きで大好きで仕方なくて、大好きじゃな足りないくらい愛してる。
俺の恋人はこれからも南しかいないと思ってるし、南じゃなきゃダメだ。
ずっと南といたい。
それを形にしたくて………」
俺はカバンを探る。
手に硬いのが当たった。これだ。
「俺と結婚してくれませんか。」
南の前に、きらきら光る星のように美しい指輪を差し出す。
「この指輪ってもしかして…」
「そ、婚約指輪。
もしOKなら、結婚指輪も買う予定」
「〜〜〜〜〜!!」
南は無言で俺の首に抱きついた。
返事はOKでいいのだろうか…?
浮かれて勝手にそう思い込んでいたら恥ずかしい。
「…南さん?」
「も〜〜〜!ほんとに唐突だよぉ!
……いいに決まってる、僕もハルじゃなきゃ嫌だ。」
首筋に何か生暖かい水が落ちてきた。
もしかして、泣いてるのか?
南は俺に抱きつくのをやめ、まっすぐと俺の顔を見た。
「今僕、幸せ」
「ん、俺も。」
そして俺達は静かにキスをした。
「ん…ふぁ、あ…ね、ハル。」
「ん?」
「ちょうど今頂上だよ。
もしかしなくてもハル狙った?」
「狙った」
「すごいロマンチック」
「そういうの嫌い?」
「大好き」
あぁ、ほんとに幸せだ。
勝手に口元が緩む。
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