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男の子と不審な男
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「少しよろしいでしょうか」
「はぁ。」
「男の子が不審な男と手を繋いでいると通報がありました。」
おぅ...
つまり周りから見たら俺は南を誘拐してるように見えると。
確かに。
マスクにサングラスで少し小さめの男の子と手を繋いで歩いているのは怪しい。
「あー、全然そんなんじゃないんで。」
「ほんとですか?」
警備員は南に向き合いもう一度聞いた。
「ほんと?」
南はすかさず答える。
「ほんとです!えっと、この隣の人は、有名人なので顔バレしないようにしてるだけです!」
隣の人.........
本名がバレないように『ハル』と呼ばないようにしてるのは分かった。
それが南の優しさってのも分かる。
でも隣の人......
何故か寂しく感じる。
「有名人...ねぇ。」
警備員は疑いの目を向けてくる。
ここでマスクとサングラスをとって騒ぎになるのは避けたい。
どうするべきか...
警備員は考え込んだ後、どこかに連絡した。
少しもしないうちに2人の警備員が新たに来た。
余計目立つのではないだろうか...
警備員3人に囲まれる俺たち。
その中で不審者と思われてる俺と、誘拐されてると思われてる南。
.........ややこしい。
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