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喧嘩した?
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〜晴也side〜
南の様子がおかしくてとても気になるが、先ずは夕飯を作らなければならない。
ご飯を作って寝室に向かうと、南はぐっすり眠っていた。
ほんとに疲れていたのか…?
まだ南は寝ているようだしそのままにしておこう。
そう思った時だ。
南の寝言が耳に入った。
「ゔぅ…お母、さん…お母さん…」
南はそう言いながら苦しそうに泣いている。
何だか、南と初めて会った時の夜を思い出す…
いやそんなことより起こした方がいいだろう。
「南ー、おーい南ー!」
「ぅ…ん?」
「おはよ。…魘されてたけど大丈夫か?」
そう言って優しく涙を拭う。
すると驚いた顔で南は自分で触り確かめた。
「あれ…?僕、泣いてた?」
「…うん」
「な、んで?…………あれ、僕なんの夢見てたんだっけ?」
「いや俺に聞かれても…」
「あっそっか。」
寝惚けてるのか?
あの寝言のことは………言わなくていいか。
もしそれで嫌な夢を思い出すのは酷だろう…
そうだ。
俺は南の様子を見るついでに夕飯はいるか聞きに来たんだった。
「なぁ南。夕飯食べれそうか?」
「……その、優さんってまだいる?」
「いるけど…」
「じゃあまだ夕飯いいや…」
もしかして優と喧嘩したのか?
2人が喧嘩するのはあまり想像出来ないが…
とりあえず分かったとだけ言い、俺はリビングに向かった。
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