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訪問
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今日、優が来る。
この日のために今日の分の仕事は死ぬ気で終わらせた。
「あれ、今日はお仕事休みなの?」
「ん?あぁ。」
「そっかぁ…」
南が急にしょんぼりした。
「どうした?」
「約束は大事だから、優さんとお菓子作りするけど…他の日だったらずっとハルといれたなぁって…」
南のその気持ちが嬉しくて、頭をポンポンとした。
「じゃあ優と菓子作り終わったら今日はずっといような。」
わかりやすくパァっと明るくなったのが分かる。
南が元気よく返事をした時、タイミングよくインターホンが鳴った。
「やっほーーー!!!!」
うるさっ!!
思いもよらぬ登場に南も驚いている。
さっきまでの二人の時間は邪魔されて、その上インターホンを連打されて騒がしい…
急いで玄関に向かってドアを開けると、そこにはなんと奏斗がいた。
「なんで!?」
「あれ、メールみてない?」
は?メール?
急いで確認するがそんなメール一通も来ていない。
「きてないんだけど…」
「えー?可笑しいなー。あっ、送信出来てなかった!!」
「…はぁ。」
溜息が出る。
というか、なぜ声で気づかなかったんだ俺…それに優が来る時間よりはまだ早いだろ…
最悪だ。
この後優が来るのに、まさか奏斗が来てしまうなんて…
優が来るまで20分前。
その前に奏斗を帰らせることは出来るだろうか………いや無理だな。奏斗がそんな早く帰ることは無い。
早くて1時間だ。
ならもう先に言った方が…
「なぁ奏斗…この後優が来るんだけど…」
「はぁ!?なんで!意味わかんねぇ!!!」
「だから先帰った方が…」
「なんで俺があいつにここを譲らないといけないんだよ!けっ、やだね!」
「いやここは俺と南の場所だけど…」
「そうだったわめんご!」
こいつ…!
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