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逃
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いや疑うな…!
いかん、今の俺は疑心暗鬼になりかけている…
南がパンケーキを食べている間、俺はずっとその様子を見つめながらぼーっとしていた。
「は、ハル…?」
「ん?」
「そ、その…見つめられてると食べにくいっていうか…」
「あ、あぁ…ごめん」
いつの間にか南を見つめていた。
未練タラタラだ…
「俺、仕事してくるから何かあったら呼んで」
「…わかった」
また…逃げてしまった。
でもどんな顔して南に接しればいい?
もう普通に接するなんて俺には出来ない。
椅子に座りながら上を向いてると、勝手に涙が流れてきた。
「…は?」
なんで
とめようとしてもボロボロと流れてくる。
こんなのじゃ仕事に集中なんてできるわけが無い。
「どうしよ…」
そう思いながら何時間経ったんだろう
ただ俺は天井をじっと見て時間を過ごしていた。
何もやる気が起きない。
でもその時、家にインターホンの音が鳴り響いた。
「あ……奏斗…」
もう流れてくる涙なんてない。
目元も腫れていない。
泣いていたことなんてバレないだろう。
俺はそのまま奏斗を家へ招き入れた。
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