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理解が追いつかない………
サイン会?ってことはキタヤ先生としてってことだよね……
それはわかる。
分かるんだけど………
「ぼ、僕もいていいの…?」
ここが問題だ。
だって部外者の僕がいたら周りの人は不審に思うだろう。
するとハルはドヤ顔でVサインをした。
「花さんが上と掛け合ってくれたみたい。」
なら僕が行っても問題ない、と……
ていうか、すごく申し訳なくなった。
知らなかったとはいえ、僕はその人に酷く嫉妬をして、恨めしくも思ったんだ。
なのに彼女は僕達2人のために行動してくれた。
今度会ったらちゃんとお礼を言おう。僕はそう心に誓った。
「でも横にいてもらうのは無理らしくて………俺の後ろでもいいかな??」
「…大丈夫。僕、ハルといれるならいいよ」
「ん、ありがとう」
ヨシヨシと頭を撫でてくれる。
「あ、そうだ。」
そう言ってハルはどこかへ行ってしまった。
「ハル…?」
「あぁ、ごめんごめん!これ、渡したくて!」
ハルはそう言いながら白い紙袋を持ってきた。
「なにこれ?」
「……じゃーん」
「ッ!これって!」
嬉しそうに笑うハルは、なんとその中から携帯を取り出した。
それもハルの携帯と色違いのもの。
「これ、南の。
これから仕事で離れちゃうこともあるし…それに、これがあった方が俺はまだ寂しくないな…って」
「うぅ〜〜ハル〜〜〜〜」
「どした?急に抱きついて……………………………………嬉しい?」
「うん、うん!」
ならよかった、優しい声色が上から聞こえてきた。
ハルの携帯が黒色
僕の携帯が白色
この色違いの携帯だけでも、僕は嬉しくてしょうがなかった。
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