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髪
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「南くんすっごく可愛いですー!!ですよね、先生!!」
髪を弄り終わった蛍さんは、早速俺に感想を要求してきた。
でも本当に……………似合ってる。
南の髪は編み込みをされて、普段よりももっと顔が見えやすくなっている。
これだけで印象が変わるほどだ。
「うぅ〜恥ずかしいです……僕ちょっとトイレ行ってきます!!」
「あっ、南!」
俺が呼び止める前に、楽屋の扉が閉まってしまった。
急いで南の後を追う。
南は走って行ってしまったのか、会えたのははトイレでだった。
足早くないか………?
「あれ?ハル!?」
「お前……足早すぎ………」
「えぇ?!ご、ごめん??
というか、ハルもトイレ?じゃあ僕もう行くね。」
捲し立てる様に言った後、南がトイレから出ようとするので慌てて止める。
「南を追いかけてきたんだけど……!」
そう言うと、あからさまに南は驚いた顔をした。
「そ、そうだったの!?
も、もしかしてこれ似合ってない………?だから言いに来た、とか?」
なんという勘違いだ。
俺は黙って南の手を引き、一番奥の個室へと2人で入っていった。
「え?ハ、んむ…っ」
南が俺の名前を言う前に、キスをした。
「あ、んゃ、」
……………………どれくらいだろうか。
長い間キスをしていると、苦しい、と伝えるように南は俺の胸板をポカポカと叩き出したので口を離した。
「はぁ、はぁ、ん…ハル…?どう、したの?」
涙目の上、上目遣い。
ため息が出るほど可愛い。
「南…………正直な感想な。
髪すごい似合ってる。」
「………………………………ぅん????急、だね???」
そう言われて気づいた。
俺はまともじゃなかった…と
南を追いかけてる途中、なんて言うかずっと考えて考えて、いざ言おうと思ったら、頭の中のものが全て消え去っていた。
その結果がこれだ。
本当は南に直ぐに言おうと思ってた。
けれど南が勘違いを発動させていて、何故だか腹立たしくて口を塞いでしまった。
………………………やってしまった
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