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「ッは、んく、ん…」
いや、いやいやいや。
まさか………
俺はすぐに周囲を調べた。
「くそっ、」
見つけたくなかった。見つけてしまったら、それは証拠確定になるから。
でも現実はそうそう甘くない。
ベッドの脇に錠剤と注射が置いてあった。
多分…いや絶対、これは媚薬だろう。
「南、少しの間だけ頑張って。」
俺は南に囁くと、素早くお姫様抱っこをした。
おんぶよりはましだろう。
「ん、ぁ…」
この声量なら周りの人は気づかない程度だろうか。
車に南を乗せ、安全性のためシートベルトをつけた。
シートベルトは南を締め付け、余計に感じている。
「うぁ、んふぁ、ぁ…ひぁ…ッッ」
早く……早く家に着いてくれ……。
やっとの思いで家に着くと、見慣れた顔がいた。
「は、奏斗?」
俺の声に気づいたのか、奏斗もこちらに気づいた…が、俺と南の様子がおかしいことに気づいたんだろう。
即座に笑顔は消えた。
「え、何どうしたの?!」
「今は説明してる時間ないんだけど、南が薬盛られて……」
「うわまじでか……犯人は?」
「位上くん……あぁ、いや、南と俺の共通の知り合いが見張ってくれてる。今優が向かってるはず。」
「そっか。んじゃ、それから晴はどうするの?」
え?
「そりゃ、俺もそっちに向かうけど…」
「こんな南ちゃんを置いて?」
「っ、」
そうだ。
こんな状態の南を置いていくわけにはいかない。
どうするべきか………
本当は俺もここにいた方がいいんだろうが、俺は凛夢子さんを絶対に許せない。
俺と南を交互に見ていた奏斗は、突如信じ難い言葉を放った。
「俺ん家に玩具あるからちょっとの間南ちゃんにはそれで我慢してもらおう。」
「は!?」
「だって俺が南ちゃんの相手しても嫌っしょ?」
「当たり前だろ」
何言ってんだこいつは。
「まぁ俺も親友の恋人とヤるのはキツイ。」
だろうな……俺でも絶対に嫌だ。
「じゃあ決まり!先に南ちゃんを家に入れてあげな〜
俺は1回家に行って取ってくる〜」
渋々だが、俺は奏斗の案を採用した。
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