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昔の優の
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何故だろう。
横にいる優はどうしてか顔が真っ青だ。
「ゆ、優?」
「ご、ごめん…晴くん…………ぼ、僕、やっぱり戻る…」
「あ、あぁ」
明らかに可笑しい優。
あまり優のこんな姿を見たことがなく、こちらまで動揺してしまう。
優が部屋を出ていき、男を見張れる場所で俺は腰を下ろし、早速目の前にいる彼に質問をした。
「えっと、どちら様でしょうか…」
「あぁ、そうか。あなたは僕のことを知らないんですよね。
僕は冷紫って言います。」
「れい、しさん??」
「はい。」
さっきのことが気になってしまい、俺はつい聞いてしまう。
「優とはどういう関係で………」
「え?そうですねー。」
そう言って彼は、親指を立てた。
なるほど……だから優は明らかに動揺していた。
だかしかし、もし元カレと会ったとしてもああはならないだろう。
昔こいつに酷い目にあったとか?
いやでも優のそんな話1度も聞いたことがないし……
俺がそんなことを考えていると、冷紫さんはクスリと笑った。
「別に疑ってもいいですよ。僕はあなたにどう思われようとどうでもいいので。」
この刺々しい言葉に少し驚く。
その甘い顔とは裏腹に、とても冷たい言葉だったのだ。
でもあの言い方だと優ならどうでも良くないのだろう。
まだ未練がある……………とか?
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