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彼女と彼の関係
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「お待たせ。」
「あ、晴くん…。話は聞けた?」
「まぁ。」
晴くんがそう答えたと同時に、またドアが開く音がした。
ここに5人はもう集まってるんだ。
ここに来る人はあいつしか……
「久しぶり」
やはりというかなんというか、やっぱり冷紫だった。
ていうか何でそんなにニコニコしていられるんだろうか。本当に意味がわからない。
すると隣に来た晴くんが、僕にしか聞こえない様な声で話しかけてきた。
「なんかあの人もついてくるってなっちゃったんだけど大丈夫?なんならやっぱり席外させようか?」
無意識なんだろうけど、やっぱりそういう優しいところがずるいと思う………!
そんなことされたら、諦めたはずの心がまた出てきちゃいそうだよ…!
…………なんてこんな所で言える訳もなく。
「ううん、大丈夫。離れてたら安心だから。」
「そっか。」
で。
先ずはなんで冷紫がここにいるかが知りたい。
「凛夢子さん。晴くんも来たとこだし……その、なんでこいつがいるか教えてもらえませんか?」
「ふふっ、いいですよ。」
何故か緊張感が走る。
「彼、ここのホテルの顧問弁護士なんです。」
……………は?
「ごめん、全っっっ然意味わかんない。」
それと彼女の関係になんの繋がりがあるか全くもってわかんない。
一体この人は何が言いたいんだろう。
「…実はここ、私の家が経営してるホテルなんです。」
やっと彼との関係がわかり、納得する。
けれど普通、彼女がこんなことをしていたら冷紫だって止めるだろう。
ていうか知ってたのかも怪しい。
「えっとー、ここの顧問弁護士さん?」
「やだな、昔みたいに冷紫って呼んでよ。」
「絶対に呼ばない。
で、話戻すけど。彼女がああいうことしようとしてたのは知ってたの?」
もしここでYESが出たらこいつも絶対に頭がおかしい。
なのにこいつは、頷きながら『うん。知ってた。』と言ったのだから………救いようがない馬鹿とはこのことだ。
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