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未練
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〜南side〜
「うぁッ、ん、?」
あれ…?
よく見知った部屋に驚く。
「うぁッ、ふぅ、ん…ッ」
ダメだ。何故か僕の中に入ってる機械のせいで考えることさえできない。
もう手首は縛られていない。
僕は自力で中の物を取った。
「んぁッ…!」
なんでこんな物が家にあるのかは分からないけど、まずはこの汚い身体を洗いたい。
正直怠くて今すぐ寝ちゃいたいくらいだ。
でもそれ以上に、この身体でいるのが嫌だった。
ここにハルがいないってことは、嫌われちゃったかな…
流石にこう何回も知らない人に使われた身体は普通に考えても嫌だろう。
もうあの時に諦めたはずなのに…
何でだろう。
やっぱりハルのことを諦めきれない。
「あーあ…これからどうしよ…」
身体を洗いながら、この先どうしようかを一生懸命考えた。
謝ったら許してくれる…?
ううん、謝っても起こったことは変わらない。
もうあの優しい手でぎゅーもしてくれないかも。
ていうか、なんでハルの家にいるんだろ。
あれ、待って……?
すごくうっすらだけど、夢か現実か分からない記憶がある。
えっと確か、誰かに『何か欲しいものはないか』って聞かれて……
だから僕は正直にハルって言ったんだ。
そしたら断られちゃったんだけど、その後ハルの服をいっぱい貰って………え?
そう言えば、起きた時周りに沢山のハルの服があった。
え、え?あれ、?
もしかしてあれって現実だった…とか?
てことは、あの人はハル…?
だってこの家の鍵を持ってるのはハルだけだし……
お風呂から出て、体を拭いているとハルが僕の名を呼ぶ声が聞こえた。
ど、どうしよ…!
今タオル1枚だけだし、ていうか、いっぱい迷惑かけて嫌われてるかもだし……!
1人であたふた焦っていると、急に扉が開いた。
「南?」
「ハ、ル?」
き、緊張して変な声が出ちゃった……。
あ、だめ…
何でかハルの顔を見ちゃったら涙腺が緩んで…
「うぇええええええん!!」
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