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なんでだよ(藍兎side)
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ふぁ〜…
朝からあくびが止まらねぇ
やっぱり朝は苦手だ。
城ヶ崎高校に入学して以来一人暮らしを始めた。
県外に出たのは初めてだ
まぁ、ここに来た理由は特にはない。
ただ、クラスのダチがここにするって言ったから俺も成り行きでここにしただけ。
だから、俺ら以外に地元を出てこの高校に来るやつなんていないだろうと、…いないだろうと思ってたんだ
「藍ちゃん、おはよー」
「げっ!!」
「なーにそれ、酷くない?今日も先に学校行ってるしさ、寂しいじゃーん」
なんでだよ。
なんなら、こいつから逃げる為にここに来たっていっても間違えではないだろう。
の、はずだったのになんでいるんだよ。
丁寧に毎朝毎朝弁当を作ってきやがるしな。
「なぁ、お前なんでここ来たんだよ」
「ん?今更聞くの??」
「ずっと思ってたわ、ボケ」
「藍ちゃんを守るためじゃん??」
ハートを飛ばすなハートを。
そしてウィンクなんて寒い事してんじゃねーよ
あー、ほら見ろ。周りの女子が騒いでんじゃねーか
こいつ、自分の容姿わかってやってんのか?あ?
「何気持ちわりぃこと言ってんだ」
「ってのは冗談で、いや、冗談ではないんだけど、藍ちゃんのお母さんに頼まれてさ」
「……アイツ」
「あ、ほらぁ〜アイツとか言わないの〜」
余計な事してくれてんな。
「じゃあ、そろそろ戻るね…、泣き虫藍ちゃん♡♡」
「?!……死ね!!!!!!!」
くそ!
なんなんだよ!
こいつとは小さい頃からずっと一緒で、てか親同士が仲良くて家も隣で。
まぁ、その幼馴染ってやつなんだろうけど
こいつは…夕璃は面倒見が良すぎるんだろうな
俺が昔よく泣いてたのは認める。
だがしかし今もそんなことしてるはずがないだろ?!
俺の人生にどこまで一緒にいるんだよ
あいつのせいで女に振られるし。ろくなことが無い
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