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「そういえばさ、藍兎」
「?」
「黒川に何か言われてなかった?」
「あー、言われた言われた」
凪の顔が曇る
ん?どうしたんだ?
「多分ないと思うけど」
「なんだ?」
「黒川には気を付けろ」
「え?」
よく意味がわからないけど……
目、付けられたら面倒臭いって事なのか?
毎日のように居残り勉強させられるとか?!
うわ、それだったら最悪だ!!
「あいつ、うちの女子生徒何人かに手出してるって噂だぜ?」
おいおいおいおい
一体何を言ってんだ
「待て、俺は男だぞ(笑)
手なんか出されてたまるか、あいつの性癖疑うわ」
「だーよな、黒川に限ってそりゃねぇよな」
黒川はいつもスーツを着ている。
それがまたウザイくらい似合うんだわ
高身長で足もすらっとしてて、黒縁メガネだ。
男として全て揃ってるくらいにはイケてる男だろう。
そりゃ女子も落ちるわ
だが俺はしっかり男で、しっかり女が好きだ
男なんて考えた事もねぇ
まぁなんたって今日は遥菜ちゃんが俺に告白してくれちゃうかもしれないしな〜
「だから、顔キモイ」
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