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優真「望、もうやめて」
今まで黙って聞いていた優真が、突然低い声で望に言い放った。
優真「それ以上雪乃の事傷つけるなら許さない」
望「は?何言ってんの?その子を1番傷つけてるのはあんたでしょ?」
優真「俺の事で傷ついて、悩んで、苦しくなって、死にたくなってくれるならいいけど、他の事で雪乃を苦しめるのは許さない」
望「はぁ…?何言ってんの?」
優真「雪乃は俺の事だけ考えて不幸になればいいの、それでボロボロになって俺しかいなくなって、俺と2人で幸せになるの」
望「…気持ち悪い」
優真と望の言い争いはとどまることを知らず、雪乃は魂が抜けた様にぼーっと天井を見上げていた。
ピーンポーン…ピーンポーン…
何時間経ったのだろうか、突然優真の家のインターホンが鳴った。
望「出たら?隣人さんかもね」
優真「…」
優真は黙って玄関の前まで行くと、「はい」と返事をしてゆっくり扉を開けた。
無月「あ、柊木君!雪乃来てないかな?起きたら居なくなってて…」
雪乃は無月の声にピクっと反応すると、ゆるりと玄関の方に目を向けた。
望も無月の声に気づき、慌ててリビングから顔を出した。
望「八代君?!」
無月「東山君?!どうして君がここに…って雪乃!!」
雪乃「…」
無月は慌てて望の横を通り過ぎ、雪乃に近づくが、無月の目に映ったのは虚ろな目をして、ぼーっとしている、変わり果てた雪乃の姿だった。
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