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始まりの値段は100円でした10
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「だって聞こえねーし。つーか何でそんな地味な奴連れてきてんだよ?何繋がり?」
真夏先輩、ごもっともです……。
どう考えても場違いですよね、すみません。
「そらぬこくん繋がり!な?」
ニッと微笑みかけられ、言葉に詰まる。
「そらぬこ?あー、あの不細工な猫か。」
真夏先輩の言葉に内心頷いてしまう。
やっぱりあの猫、不細工ですよね。良かった、僕の感性がおかしいのかと思った…。
「はぁ?どこが不細工なんだよ?可愛いだろ?なあ、仁科もそう思うよな?」
「え、えっと……」
どう返したものかと言い淀んでいると、末岡くんは目に見えてしょぼんだ顔をする。
うっ……何だこのとてつもない罪悪感は……。
「可愛くない?」
「え、あ、いや、可愛いです…とても……」
「だよな!」
再び広がった青空のような笑顔に罪悪感は払拭されていく。
「ほら、そらぬこくん可愛いって。」
「いやぜってー思ってねーだろ!」
真夏先輩の鋭い突っ込みは物の見事にスルーされ、末岡くんは僕から奪っていた弁当を返してくれる。
「ん、腹減ったし飯食おうぜ。」
「ここでですか……?」
「ん?何か問題?」
首を傾げる末岡くんと、それぞれ昼食を取ろうとする面々。
「…………いいえ。」
「じゃあ食おうぜ。」
何故こんなジャングルで昼食……今日はピクニックだったかな?
「あ、そーだ。放課後、みんなでゲーセン行こうな。もち仁科も。」
ああ、違いましたか。地獄の入口でしたか。
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