アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
※この物語はフィクションです
-
ヒトの性格とは、
ある程度は生まれ持ったものであり、
幾らオトナになろうが、根っこの部分は変わらない。
親の躾、学校の生徒指導なんかで清く正しい聖人に楽々育てば良いものだが、
個性を持って 複雑に捻じ曲がった性癖を、そう容易く更生出来るもんじゃあない。
例えば 俺なんかは物心ついた時から、
弱いものイジメが趣味という、筋金入りの、どうしようもないクズだった。
ただし、殴るだとか蹴飛ばすだとか、そういう乱暴な真似をすれば、後々面倒になることも理解していたから、派手な振る舞いはさけることにしていた。
倫理的な価値観や、この世のルールや違反行為なるものは理解していた。
その上での悪行だ。
だから俺は、対象を存分イジメるためとして、言葉の暴力 なるものを心得ていた。言葉は切れ味の良いナイフそのもの。揶揄って、なじって、散々の雑言馬言を浴びせて対象を追い詰めるのを、日々の楽しみにしていたのだ。
その嗜好は幼児期から始まり、小中学校を卒業し、高校生へと成長を遂げた後も尚、何ら変わりはしなかった。
寧ろ、思春期半ば特有である性への興味も相まって、いっそう複雑で、さらにどうしようもないものに成り果てていた。
決して周りに喜ばれる性分ではなかったが、
何分甘やかされて育ったもので碌に咎める者もおらず、なんと俺は10数年間365日に渡り、愉快痛快なイジメっ子ライフを送っていた。
····· さて、ここまでそれなりに綴った文字列に目通しするだけでも、きっとあなたは俺の人間性というものを、十分に理解出来たことだろう。
でもって、俺の嗜好に共感し兼ねる方、批判する方がほとんどだろう。
ただし、
念の為 先にひとつ述べておこう。
俺の人生の一部であるこの物語を、途方もなく大きな事件と例えるならば、
この俺は、間違いなく“ド”被害者である。
あなたがこれから、この趣味の悪い物語を読み進める気でいるのなら、
そのことを 決してお忘れなきように
✕ ✕ ✕ ✕
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 11