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「あんま大きな声では言えないけど、人外の人達の元は獣だからね。その本能が今も受け継がれているらしいよ?だからこのクラスか、他のクラスかも知れないけど発情してフェロモンをだしてる人外の匂いが瞬時に分かる・・・・らしい。あとね・・・・・・」
少し言葉を噤んだ千紘だけど、さっきより小さな声で話し始めた内容は俺には理解し難いものだった。
「最近分かったらしいけど・・・・稀にいるんだって。人も、俺たちも発情してフェロモンを発する可能性があるんだってさ」
「それって・・・・・・」
「両性の誕生。俺たちも、妊娠する可能性が無きにしも非ずってね〜」
男のウインクを目の当たりにした瞬間、俺の全身がゾッとした。千紘のウインクを見たからではない。俺の身体の中の何かが弾け飛んだ感覚が、ここ数日続き朝からそして今でも、続いていたからだ。
千紘曰く、フェロモンは人間の嗅覚では分からない甘い匂いらしい。
それは人外にとっては強力なもので、徐々に強さを増す、まさに毒と同じように周りの環境を飲み込んで行く、恐ろしい代物だった。
だからニュースでもよく取り上げられ社会問題となってはいるが俺には何も関係ない事だから関心が薄い。
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