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だけど人が発情するということは両性になったと言う証。
でも本人にはその自覚が全くなくフェロモンを自動的に発し、運命の相手を探すらしいが、本人や周りの人は数時間はその匂いにも気づかず、人より優れた存在の人外にだけはすぐに嗅ぎ取り、種付けの準備をするというものだった。
だから人を襲うと言う事件が昔から絶えなかった。
一応対策としては、16歳の誕生日までに医療機関で検査をして、そこで発情が来るのかどうか、両性であって妊娠が出来るのかどうかを調べ分かると言うことだった。
「・・・・・・へぇ、怖いな」
自分には関係ないことのように、今自分の中の焦りを悟られたくなくて、俺は平静を装いながら他人事のように適当に返事を返した。
俺はまだその検査を受けてはいないが、ここ最近獣人の父親からは「甘い香りがする」と言われたことがあった。
だからその確認を兼ねて、次の休みの日に母親と病院へ行き詳しい検査をする予定となってはいたが、自分の身体のことだ。
今日の朝起きた時点で何か違和感を感じてはいたが、やはり確信のない事でもあったから俺は何も言わずに家を出て、登校した。
だけど、俺はこの後、後悔することになる。
そして自分のことを、大嫌いになるのだった。
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