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驚く俺をよそにニコニコと笑顔で話し、すぐに千紘が持っていた感知器が音を上げていた。
聞き覚えのある音に見覚えのある機器、本当に千紘が俺と同じである証拠に驚きが隠せなかった。
だけど俺とは違い何か余裕が見えた。
両性になって数年立つ千紘だから?と思ったがそれとは別の何かの余裕が彼の周りを漂って見えた。
「明は知らないかもだけど、両性で相手を作っていた方が安心なんだよ。まず他の人外から襲われることはない。だけど・・・・パートナーとなった相手からは異常な愛を求められ、束縛される。でも、その人から絶対に守られるんだ。もちろん俺は小太郎のことはちゃんと愛してるぜ?だから一緒にいるんだ。・・・・明もそう言う人外が居れば早く一緒になった方がいいよ。紅河君はどうなの?兄弟だけど血は繋がってないんだろ?」
そう言われてやっと納得できた。
そして千紘からの問いに、俺は気まずさを覚えた。
「あの・・・・最近、紅河のこと好きかなって自覚できたとこだから・・・・そんな・・・・それに、今は紅河とそんな雰囲気には絶対なれない。むしろ・・・・俺のことを嫌っているかも知れないんだ」
ピピピピッ!
「「あっっ」」
紅河のことを考えれば俺の感知器はすぐに反応を示した。どれだけ紅河のことが好きなんだよって言うくらいに、この感知器は正直に反応してしまう。
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