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褒美の一日 無双編~二次創作戦国無双半兵衛/官兵衛
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いい子にしてたの。
実際は、寝たり、だらだらしてただけなんだけど(笑)、神様が誉めてくれて、地上にちょっとだけ降りてよくなったんだ。
秀吉っさんにでも会ってくっかなー、って行ってみたら、いない。
いないどころじゃない。
大坂城もなかった。
淀ちゃんも秀頼も、三成も左近もいない。
官兵衛だけがいた。
半兵衛…
片眉がつと上がる。
みんなに…会いたかったから…
もうだれもいないの?
そして…
どうしてきみだけは
いるの?
悲痛な声を残して、
半兵衛は再び消えていった。
***
半兵衛よ。
私は自分と長政とを分けたのだ。
長政を東軍に、私自身は西軍、…ですらなく、独立勢力となった。
関ヶ原が長引けば長引くほど、私は勝ち、支配域を広げられる。
両者が命のやりとりをしている間に、国ごと盗んでしまおうとしたのだが、関ヶ原はほんの数刻で終わってしまった。
半兵衛。
望みというものは、半分だけしか叶わぬものなのかもしれぬな。
おまえは太閤を頂点へ押し上げる寸前まで行った。
俺は国盗りの機会も得たが、全部を平らげることはできなんだ。
そんなものなのかもしれぬなあ。
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