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2、椎名の森
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とても静かな森の奥。
人の出入りはほとんどなく、どこか神秘的な森。
聞こえてくるのは川原のせせらぎ、鳥の歌声、そこに住む者達の静かな話し声。
その中でも、風景にそぐわない目立つ黒い羽根。
リラックスしていてスラリと伸びている真っ白の足。
黒く、金色の艶やかな飾りの着いたワンピース型の服。
ばっかりと背中が開かれたデザインになっており、そこから生える綺麗で美しい2枚の羽根。
羽根にも絡むように金色のビーズの連なった飾りがついている。
ふわふわとした黒髪から覗く青い双眸、すっと筋の通った鼻。
「ふぁ…」
くぁっと体を伸ばしながら欠伸をする。
ここは静かな森の奥。
聞こえてくるのは黒い天使の誰もが聞き入る綺麗な鼻歌だけだった。
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