アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
笑えるように
-
ー帰り道ー
竜と手を繋ぎ人通りが少ない道をあるいていた。
「竜、学校大丈夫だったか?」
「前よりかはましになったけど、やっぱり昇兄や初雪、咲月以外の人を見たり話し掛けられると怖い」
「そっかそっか、今日一日よく頑張ったな」
「子供扱いするな!」
「照れちゃって~」
「照れてない」
耳まで真っ赤にして照れながら怒られても、可愛いとしか思えない。何でこんなに俺の弟は可愛いの!
「まぁ、これからも頑張ろう。もう少しこの生活続きそうだから。」
「う、うん」
さっきまで楽しそうにしてたけど、急に顔がひきつって暗い顔をした。けどすぐに笑って過ごしていた
いつか、無理して笑わなくて済むように、兄ちゃんがお前のそばで支えてやる……だから………今だけは…
ーーーーーーーー自宅ーーーーーーーーー
軽く買い物を済ませ、早めに帰ってきた。
「ただいま~」
「ただいま」
「久しぶりだな~。こうやって、二人でただいまを言うのって」
「…そうかもね」
「素っ気なさ過ぎるよ!もうちょっと何かないの?」
「……特に」
「兄ちゃん、寂しいよ~!」
(まぁ、これも自業自得…か)
「それより、早く部屋に行こ。着替えたい」
「それもそうだね。」
「宿題、……教えてよ」
「仰せのままに愛しい弟」
「何?その言葉」
「俺は、大好きな竜の為なら何でもするってこと。」
「よくそんな恥ずかしいこと、恥ずかしげもなく言えるよね」
「これは本心だから、恥ずかしいなんて思ってはないよ」
「昇兄は、そう言うこと言えていいよね」
「ん?何か言った?竜」
「ううん、何でもない。早く着替えて勉強しよ」
「そうだね。お風呂溜めるから、勉強終わったらお風呂入ろうね」
「うん」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
37 / 53