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温かい場所 ジャンエレ同棲
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俺には恋人がいる。
そいつ、ジャンとは中学の時からの腐れ縁で、会えば取っ組み合いの喧嘩を毎日のようにしていた。
お互い負けず嫌いが災いして周りを巻き込んでの喧嘩なんてしょっちゅうしていた。
そんな俺らだったけど高校に入学して暫く経った頃から付き合い始めた。
自分でもなんであんな毛嫌いしてたヤツと恋人同士になってしまったのかと疑問でしか無かったが、自分でも知らないうちにジャンの事を恋愛的な意味で好きになっていたのだからしょうがない。
この想いに気付いた時、こんな気持ちを知られたくなくて離れようとしたオレにあいつも好きだと言ってくれた。
あの日お互いに気持ちを通じ合った日の事は、今でも色褪せず心に残っている。
それからオレ達はケンカもいっぱいしたけど、順調に仲良くやっている。
入学した大学も同じオレ達は高校を卒業を気にルームシェアと言う名の同棲を始めた。
2人で不動産屋に行って悩みに悩んで決めたのが今住んでいるマンションだ。
大学まで電車で30分ほどで着くし、駅からもそれなりに近い。帰り道にはスーパーやコンビニもあって良い物件を見つけれたと当時は喜んだものだ。
そんなオレ達も同棲を始めてもうすぐ半年が経とうとしている。
最初は慣れない家事に頭を痛めていたりもしたが、お互い手は器用な方だから最近はそつなくこなせるまでには腕を上げた。
今日は大学も休みでお互いバイトも入っていない為、久しぶりにのんびりとした時間を過ごしている。
外に出かけても良かったが、男同士だとくっつきたい時にくっつけなくてモヤモヤしてしまう。オレはそれが嫌で家で2人の時間を過ごしたいと我儘を言ってしまう。
ジャンは呆れつつ満更でもないのか、しょうがねぇなとか言ってオレのわがままに付き合ってくれる。
そういうオレに甘いところとか見ると愛されてるなぁって思う。
本人には言ってやらないけど、凄く嬉しく思ってる自分がいる。
昨日のうちにレンタル屋に寄って映画を借りといた為、ソファに座って借りたDVDを観ていた。
よく見もせず適当に借りたのがいけなかったのか正直あまり面白くない。
お互い無言で見るもとい眺めてたいたが、となりのジャンがとうとう耐えきれなかったのか欠伸していた。
それを横目で見ていたオレも釣られるように欠伸が出た。
「ふわぁ……ジャンのあくびが映ったじゃねぇーか」
「あ?人のせいにするなよ…てか、ハズレだな。これ」
「あぁ。適当に選ぶんじゃなかった…」
「だなぁ~……なぁ、エレン」
「なんだよ…ンッ」
ジャンに呼ばれて顔を横に向けたら唇を奪われた。ただ触れるだけの軽いやつ。
こいつはこうやって不意打ちにキスをするのが好きらしい。
昔だったら照れて突き放してたが、今は照れより嬉しさが上回る。
離れてしまった温度が寂しくて自分からジャンの首に腕を回し、離れた唇に自分から触れる。
先程とは違って深く口づけあう。
「ンッ、ぁ…ふっ」
「ハァッ、エレン…えろっ」
「ンッ…そ、れはこっちの台詞だっつーの」
「はっ、それはどーも…なぁしようぜ?」
「はぁ?こ、こんな昼間から性欲バカだな…まぁ、別に良いけど…」
「くはっ、ハイハイ。エレンちゃんもしたいって分かってるから」
そう言ってジャンはオレの頬に口付けながらソファに押し倒してくる。
照れ隠しだと図星を突かれ頬が赤くなるのが分かった。
それを見られたくなくてジャンの首にギュッと抱きついた。
抱きついたオレをあやすみたいにジャンが背中をさすってくれる。
こうやってジャンとギュッと密着するのが心地良くて好きだった。
ジャンもそれを分かってくれているのか暫くジッと抱きしめ返してくれる。
その事に心の中があったかい気持ちになる。
「エレン…好きだ」
「…うん、オレも…好き」
密着していた身体が離され、代わりに唇を塞がれる。
視界いっぱいに愛おしい存在を入れ、これからの甘い情事に身を委ねる。
願わくば、こんな幸せが一生続く事を願って。
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