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「よし、んじゃ行くぞ!テツヤ!」
「はいっ」
手を繋いで皆と一緒に園内に入る。
割と客も多くなくて楽しめそうだなと胸を躍らせる。
「あ、あれ乗ろうっス!!」
「いきなり絶叫とか黄瀬はどうかしてるのだよ…!」
「んだよ緑間、怖ぇのかァ?」
「そんなことないのだよ!」
なんだか、懐かしくて笑ってしまう。
結局ジェットコースターに乗ることに決まったらしく、皆で少し並ぶ。
その間、黄瀬くんたちの面白エピソードを聞いたりして皆で笑った。
「二人ペアでお並びくださーい」
…もう二人ペアは出来ている。
そのままで並べば丁度ピッタリ。
1連貸し切りの状態です。
席についてしっかりとベルトを締める。
上にあるバーを下ろして行ってらっしゃいと鳴り響くベル。
「…これじゃ、大我の顔見られないですね」
「んなもん見なくていい」
一番前でそう話していればガタンガタンとゆっくり坂を上がって行く。
「俺、頭ぶつけないかなぁ?!!」
紫原くんの不安げな声が聞こえた。
思わず笑ってしまった。
「手を伸ばすと危ないよ」
裏腹に冷静そうな赤司くんの声。
「やっばい頂上っス…!!」
興奮した黄瀬くんの声。
「ひゃっふぉーいっ!!落ちるぞぉぉ!!」
下まで響いてるんじゃないかって位の高尾くんの声。
だんだんと前傾姿勢に傾いて行く。
落ちる…!
「テツヤI LOVE YOU!!!!!!!」
「!?!?」
隣で叫んだ大我に何か突っ込む暇もなく猛スピードで落ちていく。
皆それぞれに思うことを叫んで居た。
本当に面白いですね。
元の場所に戻るとお帰りなさいと笑顔で迎えられる。
皆、あーとかうーとか唸ったり笑ったりしてる。
隣から立ち上がってきた大我の手を引き寄せて囁いた、「僕も、愛してます」
だれにも聞こえていない、魔法の言葉。
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