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好きな人 spab
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一応学パロ。
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side アブ
『セピア先輩!…私、先輩のことが好きなんです!付き合ってください!』
俺が教室の扉を開けようとした瞬間、女子生徒がセピアさんに告白しているのを聞いてしまった。
正直、聞きたくなかった。
俺はセピアさんのことが好きだから。
男同士だから気持ち悪いと思われるのはわかってる。
でも、どうしてもこの気持ちを捨てることなんてできなかった。
手を繋いだり、もっとお喋りしたり…キスだって、えっちなことだって、してみたい。
……叶わない願いだってのは自覚してるよ。
選ぶのはセピアさんだから。
セピアさんは女性が好きだし、いつも「ふにふに~♪」とか言ってるし…
諦めなきゃいけないってわかってるのに、扉の向こうから聞こえる声に聞き耳を立てている俺、最低だな。
セピア「ありがとう。すごく嬉しいよ。」
女子「本当ですか!じゃあ……!」
……っ。
なんか、ちょっと涙出てきた。
…やっぱ、ダメだな
セピア「でもね」
セピア「付き合うことは、出来ないかな」
女子「……えっ?」
えっ?
セピア「君が俺のことを好きって思ってくれてるのはすごく嬉しいよ。でも、ごめんね。俺、好きな人がいるんだ。」
え……
セピアさんに、好きな人いたの!?
女子「…うっ…あの、誰が好きなのか、教えてもらってもいいですか……?」
ああ、泣いちゃったよ…
…好きな人、いたんだな
やっぱり俺となんて無理か…
でも、俺もセピアさんの好きな人は気になるな…
セピア「…それは、駄目。」
まあ、そうだよな…
女子「…ですよね。」
セピア「その人は、すごく恥ずかしがり屋さんだからね。」
女子「……?…あ、えっと、じゃあ、失礼します…!」
女の子は後ろの扉から泣きながら出ていった。
前の扉から聞き耳立ててたからギリギリバレなかった…かな?
よかったぁ…
セピア「アーブさん、何してるの。」
「えっ!?せ、セピアさん!?」
やば、バレてた?
でもいつごろから気付いてたんだろ
セピア「アブさん、女の子が告白したころからいたでしょ」
「げっ。」
つまり最初っから気付かれてたってことか…
セピア「で、アブさんは何で泣いてるの?」
「えっ!?な、泣いてなんてないっ!」
セピア「嘘吐き。俺、大好きな人を泣かせたくないんだけど?」
アブ「うぅ、で、でも…………え?」
え、今セピアさん何て?
セピア「言っておくけどね。俺の好きな人、アブさんだから。」
「えっ、嘘でしょ!?」
セピアさん俺をからかってるの?
セピア「嘘じゃないよ。ここで嘘ついて俺にどんなメリットがあるの?」
アブ「えぇ、じゃ、じゃあ…」
りょ、両思いってこと…?
セピア「アブさん、俺と付き合ってくれませんか?」
アブ「い、いいんですか…?」
セピア「俺から告白してるのに、良くないわけないでしょ?」
あ、セピアさん、ちょっと赤くなってる
この人でも恥ずかしがったりするんだなぁ
……ふふ
アブ「よ、よろしくお願いします//」
セピア「じゃあ、今日から恋人同士ってことで。」
一緒に帰ろうか、と笑って俺の手を引いてくれる。
女の子の告白聞いちゃったときは「聞きたくなかった」って思ったけど
結果的に、セピアさんの思いが知れてよかったな…♪
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わぁないようがぺらぺらだぁ(壊)
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