アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
楼の華 五 mrkty
-
モリ君のお父さん出てきます。
とんでもないクソ野郎に設定してしまった…
……………………………………………………………………………………………
side モリ君
若衆「おい、モリ。ちょっくら買い出し行ってきてくれねえか?ほら、品物はこの紙に書いてあるからよ」
「あ、はい。わかりました」
お、そんなに多くないな
これならすぐ戻れるやろ
「えーと次は…あそこか。」
おばちゃんとついつい話し込んでしもたわ…
早う戻らなあかんのに
あ、でもおばちゃんがくれた団子うまかったな←
ああもうあかん、ちゃっちゃと残りの買い物終わらそ…
「いやー、吉原には天女の如く美しい女がぎょーさんおるっちゅうんは聞いたけど…」
「まさか家出したはずのバカ息子がいるとは思わんかったわ」
なっ…
「お、親父…」
父親「こんなところで何しとるんや。さっさと家帰れ。」
最っ悪や…
「………俺は好きでここで働いとる。それに、あんたんとこに戻ったって無能な経営者に扱き使われるだけやろ」
…俺の家は、かなりの金持ちで。
父親は大地主で、金貸しや商売が上手かった。
そんな父親の息子である俺は、読み書きや礼儀作法などの高い教養を受け
幼い頃から俺は不自由のない暮らしをしてきた。
しかし
幼い頃から父親の経営者としての、いや
人間としての態度や性格が、どうも好きになれなかった。
責任や失敗は全て人に押し付ける
家族は道具同然の扱い
愛人は何人いるのかもわからない
…俺は、父の跡を継げ、と言われ育ってきた
年月が経つたびにそれに嫌気がさしていき、我慢できなくなった挙げ句、家出した。
父親「誰が無能やねん。ろくに使えもせん奴に高い教養つけたんは誰やと思っとるんや?」
「教養つけたんは塾の先生やな。」
父親「…屁理屈言いおって。この生意気な餓鬼が。」
「もうええか?買い物の途中やねん。お前も用が無いならとっとと帰りぃや」
これ以上顔も見たくないし、声も聞きたくないし
父親「…フン、ほんま、生意気な奴やな。」
親父はにやりと怪しい笑みを浮かべ、連れていた部下と共に去っていった。
「…ああ、胸糞悪いな。」
とっとと戻ろ…
そのときの俺は、何で不思議に思わんかったんやろか。
俺に暴言を吐かれたというのに、あの親父が俺に手をあげることも無く去っていったということに。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
97 / 101