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明日の予定って……
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ゆーちゃんと仲直りした後。
「ねぇ、寝言で言ってた康介って誰?」
て、聞かれて。
凄く戸惑った。
「中学の友達」
と言うと、けーちゃんはそれ以上聞いてこなかったけど。
「けーちゃん、送ってくれてありがとう」
その後、危ないからってけーちゃんが家まで送ってくれた。
「下がったとはいえ、熱があるんだからちゃんと休むんだよー?」
そう言って、けーちゃんは自分の部屋に戻って行ったが……
お前は、俺のオカンかっての。
けーちゃんに言われたとおり、やる事を終わらせ直ぐに布団に入って考える。
康介の事
けーちゃんの事
明日の事
「あ……」
そう言えば、明日は新入生歓迎会だった気がする。
授業なんてロクに聞いてないから明後日かもしれないけど……。
いや、でも明日だった気がする。
けーちゃんに聞いてみよう。
辺りを弄って携帯を探す。
指先に硬いものが当たってそれを掴むと重要な事に気づいた。
「けーちゃんの、アドレス知らない……」
諦めたようにため息をつくと他に聞ける方は居ないかと探すが、友達なんぞ作る気がなかった俺には聞けるような友達は居ない。
けーちゃんに連絡先聞いとけば良かったと後悔した後、携帯の電話帳を見てまた溜息をついた。
「仕方ない……か……」
仕方なしにその携帯に登録されてある番号に通話をかける。
プルル___
「もしもし!! どうしたんだい? 啓太君から連絡なんて珍しいじゃないか!」
ワンコールで出たのは、叔父さん。
つまり、この学園の理事長だった。
「うるさい、叔父さん。 連絡したのは……」
「叔父さんが恋しくなったからだろう!」
「んなわけ、ないだろ!」
余りにもバカな事を考えるから、ついこちらも声を張り上げてしまう。
「はぁー……。 あのさ、明日って新入生歓迎会だったっけ?」
態とらしく息を吐くと叔父さんは、少し静かになった。
「確かそうだったね。 新入生歓迎会……んー、確か鬼ごっこだった気がするよ」
鬼ごっこか。
定番と言えば定番なのか?
なんにせよ、走るのにかなり体力を奪われそうだ。
「わかった、んじゃ」
「ちょ、啓」
プツンと通話を切る。
何か言いかけていたようだけど、まぁいいか。
ケータイを充電器にさすと枕元において目を閉じた。
明日は、きっと疲れるからな。
はやく寝ないと。
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