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捕まった
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「ゆーちゃーん? ゆーちゃん!」
ぼーっとしていると誰かの俺を呼ぶ声でふと、我にかえった。
俺を呼んだ主は、今度こそけーちゃんで俺を見つけたのが余程嬉しいのか笑顔で此方に走ってくる。
「けーちゃんー!」
俺も、けーちゃんに手を降りながら近づく。
けーちゃんが俺の元に辿り着いた時。
「はい、捕まえたー」
カチャリと腕に手錠がはめられた。
「ぇ」
「ゆーちゃん、げっとぉー!」
あ、そう言えば鬼ごっこ中だったと気づく。
俺は、逃げる側でけーちゃんは追う側だから……
「あ、 捕まった……」
はめられた手錠をみて改めて捕まったのだと実感する。
手錠をはめられるってこんな感じなんだと手をグーパーしているとけーちゃんがマジなトーンで話かけてきた。
「ねぇ、ゆーちゃん? そのジャージどうしたの?」
どうやら、俺の着ているぶかぶかのジャージが気になるようだ。
「えっと、まぁ。 色々あってかりた? みたいな」
誤魔化す様にそう言うと、けーちゃんはムッ歪めた顔をした。
「その色々は後で聞くとしてさ、ゆーちゃんが他の男の服きてるの嫌だからこっち着てー」
と、自分のジャージを差し出してくる。
なんで嫌なのだろうか。
ぶかぶかなのがだめなのか?
いや、それならけーちゃんのを着てもぶかぶかに変わりはないよな。
訳はわからないがとりあえずけーちゃんが不服そうなので、受け取っておいた。
五十嵐君のジャージは明日でも返しに行けばいいか。
それよりも、だ。
けーちゃんに捕まったって事は……
「ゆーちゃん、明日は一晩中一緒だねー」
だよな。
まぁでも、けーちゃんと一緒って楽しそうだし……。
変に一人よりは、ましなのかな。
明日はけーちゃんと色々話せるといいな。
「明日は色々話せるといいな」
「そーだね、ゆーちゃん。 明日は話放題なわけなんだけどさー、もちろんちゃんと今日の色々説明してくれるんだよね。」
そう言ったけーちゃんの笑顔に固まった。
男に襲われたとか話すの嫌なんだけど……
「ねぇ? ゆーちゃん」
話さないとダメだよね、これ。
「……はい」
とっても
明日が怖いです。
(早く明日にならないかなー)
(そ、そうだな)
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