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沈む陽
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隣に座ったけーちゃん。
微妙な距離。
刻々とたっていく時間。
低くなっていく陽。
全部が何時ものことなのに、なんか違う。
隣に座るけーちゃんの顔がうまく見れないし。
以前に比べて少し開いてしまった机の距離ももどかしい。
落ちていく陽が気なって授業に集中できなくて何度も時間を確かめた。
放課後までの時間が長く感じるような短く感じるような、そんな変な感じ。
けーちゃんとは朝以来話してなくて妙な緊張感が解けない。
話かけようと開いた口を何度も閉じた。
つたえるのは放課後だ。
けーちゃんも話すのは放課後だと考えているのだろうか、一度もこちらを振り向かないでいる。
その間にもどんどん時間は過ぎていって
今日一日最後の授業を終えるチャイムが鳴り響いた。
(緊張で握り締めた拳はじんわりと熱が滲んでいた)
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