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27.
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接しないように努めていた青年とぶつかって、目の前で咳き込む姿に、
自分でも何を思ったのかわからない。
きっと寝不足のせいだ。
こいつのせいで悪夢を見るようになってしまった腹いせで、意地悪を言ってやろうという気持ちが少なからずあった。
「あれ、助けたの俺なんだ」
「苦しそうだったから家に連れ帰って」
「一応腹のやつ掻き出してリングも取ったんだけど、ずっと意識なかったろ」
そう言った瞬間、ずっと顔を真っ赤にして俯いてた青年が、ぱっと顔を上げて、
その顔がみるみるうちに蒼白に変わっていく。
やめろ、もうやめてやれ。
「すげー大量の精子出てきたけど、あれ何人に何時間ヤられたらあんなことになんの」
そこまで言う必要ないだろう、やめろ。
「しかもおまえのそれ、ずっと勃起したまんまだったら俺がケツに指突っ込んで上下に扱いてやったんだ」
青年の下半身をわざとらしくチラっと見てやると、目の前の青年は蒼白だった顔を更に真っ青にして目を見開いた。
「人ん家で盛大にイった後に黙って帰るとか、やっぱりあれ好き好んでやってたわけ?」
ひゅ
と、彼の喉が鳴ったのがわかった。
長い前髪の隙間から覗く見開いた大きな目に、たちまち涙を溜めていく。
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