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翌日、家のチャイムが鳴ってドアを開けると、眩しい笑顔と共に弓弦君が立っていた。
「凪君、おはよう」
「(こく)」
「行こっか」
「(こく)」
少し微笑んだ僕を見て弓弦君も微笑む、おばあちゃんに行ってきますと手を振って彼の後を歩いた。
その日は太陽が高く昇ってとても暖かい日で、動物園でライオンやゾウなどを見て興奮し、お昼休みには弓弦君の隣に座らせてもらって、おばあちゃんの作ったおいしいお弁当を食べて、
とても幸せだった。
これが、僕の学生時代で唯一の幸せな時間となった。
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