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ちょうど体を洗い終わったくらいで久米さんが洗面所に入ってきて
凪の様子を見ると
「我慢できなかったかな?」
と苦笑したので俺のほうが恥ずかしくなった。
「凪君、久しぶりのシャワー、さっぱりして気持ちよかったでしょう」
着替えを終えてベッドに戻すと、疲れたのか凪はぐったりしている。
俺が余計なことをしたせいで体力を使い果たしてしまい、
風呂に浸かるのは断念して、頭だけ洗って介護入浴は終了となった。
「瀬田さんもありがとうね、たぶん他の人がしてたら凪君パニックになっちゃってたと思うわ」
改めてお礼を言われるようなことはしていないし、凪もぐったりはしているので少し申し訳なさを感じるが、どこかすっきりした表情はしているから、
まぁ、よかったのか。
「これでゆっくり治療に専念できるようになっていったらいいわねぇ凪君」
久米さんが凪の髪に触れると、いつもは反応しないのに眉がぴくっと動いて
触られたのを感じたようだ。
いつもは、俺にしか反応を示さないのに…
「あら、私のこともわかるようになって来たかしら」
久米さんは嬉しそうに笑っていた。
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