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何の話かよくわからずに見つめていると、彼がもう一度言った。
「凪、俺の家に来て一緒に暮らさないか?」
…一緒に、暮らす?
彼は、夜になるとどこかに帰ってしまうから、
きっと帰る家があるんだろうと思っていたけど…、
一緒に暮らすというのは、僕もその家に行くんだろうか。
「先生と相談したんだけどな、俺の仕事も最近はほとんど在宅勤務でもこなせるようになってるからずっと家で一緒にいてやれるし、あと看護師の久米さんもたまに家にきて面倒見てくれるって言うんだ。
だから、今後の治療は俺の家で一緒にしないかということになってな」
彼の言ってることがわからないわけじゃなかった。
けど、僕はどこにいたって何か変わるわけじゃないだろうし、
別にどうでもよかった。
でも、彼が夜も一緒にいてくれるのは…うれしいな。
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