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20-1 煙草の人
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部屋に入ると微かな煙草の匂い。
窓際の椅子に深く腰掛け、ぼんやりと煙草を吸って居た人が、気付くと気怠く声を掛けてくれた。
「おー、今日はよろしくな。」
「…よ、よろしくお願いします…」
「ん?…あぁ、すまんすまん。口淋しくてな」
目線が手元に向けられていたからか、まだ長いそれを灰皿に押し付け消してくれた人は
そう緊張すんなよ、と頭をぽんと撫でてくれた。
立つと背が高くて、見下ろされると少し威圧感があった。
「はー…しっかし小さいな、いくつだ。」
「ぇ…あっ、えっと…15…」
「じゅ…、お前も苦労してんだなぁ。」
話しながら慣れた手つきで腰を抱かれ、
思わず後ろに下がるとベッドがあって。
そのままとさっと押し倒されると髪を撫でられ
するりと手が身体をなぞり、耳元ではリップ音がする
「ぅぁ……っ、ま、まって……」
「んー? 随分ウブな反応だな。」
「っひ…、ゎ…わぁ…っ、」
くすぐったいような手つきが服の中に入ってきて
あんまり滑らかに事が進むから追いつけない恥ずかしさで心臓がバクバクする。
首筋に伝う舌も、手も、脱がさないままの服から立つ布の擦れる音までなんだか全部が
「っ…ゃ、やらしぃ……」
「……ぶはっ、」
燃えるように熱い顔を撫でおれの涙を掬いながら
「 おまえの顔のがやらしーぜ?」
って、その人は不敵に笑った。
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