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やっと学校案内が終わりました…!?
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俺と檜先輩は、あの美味しいオムライスを食べた後、一時間ほどで残りの学校案内を終わらせ、最後に理事長室へ来ていた。
理事長室の扉を檜先輩が静かにノックした。
「2年S組の 妻槐です。鈴木真人の案内が終わり、理事長がお戻りになられたと伺ったので、報告に来ました」
じいちゃん出張から帰ってきたんだ。
「入りなさい」
じいちゃんの声が返ってきて、檜先輩が扉を開けて失礼しますと言ってお辞儀をしたから、俺も真似して入る。
「もう、終わったのか。意外と早かったな」
「はい、最後の方は少し適当にしてしまったので」
檜先輩が困ったように微笑みながら言った。
「よい、この学校は多少広いからな。適当くらいがちょうどいい」
いやいやいやいや、多少って……はぁ、だめだ…こんなのにいちいちつっこんでたらきっと俺の精神がいつかやられる…もうスルーしよ…
「校内を歩き回って疲れただろう、今お茶を沸かすから、妻槐君と真人はそこのソファに腰かけていなさい」
「はい」
「うん」
じいちゃんが手で示したソファに二人同時に座る。
奥の部屋にお湯を沸かすところがあるのか、じいちゃんは奥の部屋に入っていった。
さっきふと思ったことがある。
「檜先輩」
「はい?」
「俺も、じいちゃ…理事長に、敬語とか使った方がいいんですかね…」
「…別に、敬語は使わなくてもいいんじゃないですか?」
「……」
「家族なのですし」
!!!
…そっか、家族か…
檜先輩の¨家族¨という言葉に嬉しくなる
「それに、敬語を使っている真人よりそのままの真人の方が可愛いですよ?」
……
…………
かっ可愛いとか…
「お、俺…可愛いくないですよ…?平凡だし…」
あ、自分で言ってて悲しくなってきた…
「それが可愛いんですよ」
という檜先輩の言葉は俺の耳には届かなかった。
この 失礼しまーす という新たな訪問者の声によって。
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