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わかってくれてました…!?
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「おはようございます、真人様」
目が覚めると、俺の世話係の間仲さんがいた。
「ん…おはようございます」
目を擦りながら体を起こす。
「ふふ、私共に敬語など使わなくても良いのですよ?」
「…みんな年上だし、それに俺はお世話してもらってるから」
俺がそう言うと、間仲さんは嬉しそうな顔をした。
「あ、そうだ!間仲さん」
俺は、昨日の嫌な態度のことを謝ろうと思っていたことを思い出した。
「はい」
「俺、昨日嫌な態度とっちゃって…ごめんなさい!!」
「…?」
「昨日、帰ってきた俺たちを笑顔で出迎えてくれたのに、走って行っちゃってごめんなさい!!」
頭を下げる。
「真人様。顔をおあげください」
間仲さんの優しい声に顔をあげる。
「そんなこと、気にしなくても良いのです。それに、真人様はちゃんとおっしゃってくださったじゃないですか。ただいま、と」
間仲さん…
「それに、私共はしっかりと見ましたよ?走って行く真人様の赤くなったお顔」
「見てたんですか!?」
「はい。なので私共は言っておりました。『ただ照れているだけなのだな』と」
わかって…くれてたんだ。
「大丈夫です。皆わかっております。真人様はお優しい方だと」
「そ…うですか。あ、ありがとうございます…?」
…照れる。
「さ、もうご飯の用意は出来てきますが、どうされますか」
「ごめん、間仲さん。先にお風呂入っていい?昨日寝ちゃったから入ってなくて…」
「わかりました。ごゆっくりどうぞ」
「ありがとう」
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