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お父さん
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俺は家に帰った頃…時計を見た。
10時…か。
もうそろそろかな。
夜は金を稼ぎタイムになる。
昼は稼げなくても…夜は結構稼げる。
この部屋を改めて見回すと…殺風景だ。
机と椅子。それにソファがあって…キッチンだけ。
部屋は一つしかないから…かなり小さい家である。
「売るもん全部売ったから当然か…。」
コンコン…
「はい」
俺はドアを…ゆっくり開けた。
「こんばんはぁ」
入って来たのは…男3人。
ガラの悪いチンピラ揃いだ。
俺は普段見せないような顔でふわりと微笑みかけた。
「お待ちしておりました。今日もよろしくお願いします」
ここは何でも屋。
金が儲かる依頼なら…なんでもお受けいたします。
なんでもね。
こいつらは…高額な金を持ってきて二日に一度俺を強姦する。
金のためなら…、俺は簡単に足を開いた。
仕方ない、お金が欲しいんだから。
「今日もよろしく頼むよ 空ちゃん」
「はい」
これはもう当たり前。
むしろこの人達に感謝している。
金をたくさんくれるんだから。
こんな体を買ってくれるんだから。
─────────
───────
「へへっ、また明後日もよろしくなぁ」
3人は散々俺を犯した後…金を放り投げて 帰っていった。
俺は…ベッドに座り壁に持たれて項垂れていた。
俺は3人も相手をして…疲れ切った体をすぐに動かすことはできなかった。
「…ぁ…」
近くにあった金を手にしてオデコに当てる。
「うっ、うっ…なんで…俺がこんな目にっ…」
こんな金なんていらない。
いらない。
なんで俺がこんなことしなくちゃいけないんだよ。
こんな痛い思いを…。
「馬鹿だ…俺…」
自分で決めた事だから…当たり前だろ。
着替えよう。もうすぐ来る。
「気持ち悪い」
ドンドン!!ドンドン!!
…来た。
「お父さん」
ガチャッ…と…入って来たのは真っ青な顔して痩せこけた俺のお父さんだった。
「空!金はちゃんと用意してるか!?」
「うん、あるよ。ほら…50万…」
札束いっぱい入った紙袋をお父さんに渡す。
お父さんはそれを強引に奪い取ると中身を見て 舌打ちした。
「ッチ。たったこれだけかよ…。」
「ごめんね…」
「まったく、使えねぇ。こんなんじゃ借金返せねぇだろ」
「でも…借金払ってるのは俺…」
と、言いかけた途端お父さんの拳が飛んできて頬を殴られた。
「あぐっ…!」
「うっせぇんだよ!息子が偉そうに親父に口をきくな!お前は黙って金を渡せばいいんだよ!」
「…っ、うん…ごめんね…。あのお父さん…。いつになったら一緒に暮らせるの…?」
「借金が全部返せたらな!」
そう言うとお父さんは金を持って行って走って帰っていった。
「残り…二億だよ…お父さん。いつになったら…一緒に暮らせる…?」
誰も居なくなった部屋に…空は一人ポツンとその場に座っていた。
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