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笑えねぇよ
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その後、何分か経ったあと 玄関にコンコンとノック音が響いた。
依頼か?
でも…これから学校だからなぁ…一応依頼聞いてから行こうかな。
俺は玄関に即座に向かった。
「はい」
ドアを開けるとキラキラと目を輝かせて右手を上げてる実春がいた。
俺は咄嗟に無言でドアを閉めるが、実春がドアを掴み 引っ張られる。
「ちょっ…。そ、…らくん?…急に閉めるのは…よくない…よ?」
ギイギイとドアが交互し引っ張られたり引っぱったりを繰り返す。
「なんで…、帰って来るんだよ…!さっき…ッ大人しく帰った…だろ!」
手をギリギリと力を込めてドアを開けられないよう引っ張るが…もう限界。
手をズルンと滑らせるとドアがバターンと実春の方へ飛んでった。
実春はドアのパンチをかおに食らい、悶絶する。
「…あ。大丈夫か…?」
ちょっと同情する…あれは痛そう。
「結構…ッ…痛い…かな…。」
「そりゃな」
「え、えっと…ずっと外から監視してたんだけど…お客さんが一人も来ないから…。暇かなーって思って…来ちゃった☆」
「うわ、痛いとこついてきやがった!!!これから来るんだよ!!!これから!てか何だよ監視って。警察か」
「あっ、警察って言ったら 手錠プレイもいいですよね」
「おいこら、さらりとプレイとか言うな」
なんだこいつ。さっきはしゅーんとして帰ったくせに…もう帰ってきやがった。
「…えっと。まぁ…、さっきは…ごめん。言い過ぎた」
俺は実春の頭を手でなでて みた。
実春は予想外の出来事にふわぁっと表情を柔らかくした。
なんだこいつ、犬っぽい。
てか、…もしかして…年下?
「いや、コチラこそごめん!空くん ゲイじゃないのに」
実春はまるで自分がゲイだと主張するかのように言う。
「いいよ、もう。俺も結構変わりもんだから」
「ん?どうゆうこと?」
「何にもない」
危ない危ない、自分から言ってどうするよ。
「…ん?空くんリュックなんて背負っちゃって。どこ行くの?」
「大学」
「へぇ、大学行ってるんだ~、どこの大学?」
「ここから一番近いところ」
「へぇ、東堂大学かー。空くん頭良さそうだもんねー。」
「そんなことねぇよ。…じゃ」
そう言って、家の鍵を占めて 実春から離れた。
「東堂大学…。あっ。…健翔さんがいるところジャン↑」
ぽんっと手を叩いて思い出した。
「…って。…あぁあぁあ!健翔さんからパン買ってこいって言われてたんだった!!すっかりうっかり忘れてた!!!」
そう言って、実春も何でも屋から離れた。
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