アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
日常 奏(かなで)
-
また、同じ夢をみていた
目覚めの悪いあのゆめを
六時半、けたたましいベルの音をとめおきる
毎日同じ時間だ
そして朝食をとり、出社する
代わり映えのしない毎日を送るのだ
「おはようございます」
「お、白河くんおはよう。今日も書類のまとめ
頼んだぞ」
「了解しました」
「白河くんはあいかわらずクールだねぇ
もうちょっと愛想よくしたら?
もう、25なんだしそろそろ彼女とかいても
おかしくないでしょ?」
余計なお世話だよ。と心に思いながら
「もとからなので、、、。あと彼女はまだ
いりませんね」
と、口煩い上司の声をスルーする
大丈夫だ。きょうもなにも変わってない。
「ただいま。」
返事がないのを分かっている癖に期待して
そう声をかけてしまう
これもいつものことだ
「はぁ~。疲れた」
そういってベッドに飛び込むのだ
そして、まどろむ意識のなかで最近またよく見る悪夢を思い出す
僕の全てだった、あのころを
忘れることのできないあの刻印を
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 3