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淫魔くん、初めてのごはん④
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不安を隠しきれない様子でこちらを見るルイの顔を見て、玉木は悪くないと思った。
(あー、うん、これならイケるわ)
もともと玉木に男色のけは無かったが、ルイのどことなく中性的な顔つきや華奢な体つき、嗜虐心を煽るような表情はわりと好みであった。
そうとなれば、最近抜いてなかったのもあるが玉木は自分の下半身に熱が集まっていくのを感じた。
「ルイ、もっかいキスしてみ」
「え、ぼ、僕から…?」
「だって俺、縛られてるし。…拘束は解いてくんねえの?」
「玉木さんに、やっぱやだって言われても、僕、力では敵わないもん…」
まあ、確かにと玉木は納得する。
もう腹は括ったし今さら暴れたりはしないが、ルイが縛ってた方が安心ならそれはそれでいいか。
玉木はもう一度、ルイにキスを促し、ゆっくりと目を閉じた。
ルイはその姿を見てごくりと喉を鳴らす。
せっかく玉木が教えてくれるというのに、自分が怖気ついていちゃいけないと、拳を固く握りおずおずと近づき唇を重ねた。
合わせたものの、やはりそこから動くことのないそれに、玉木は舌を這わせた。ルイの柔らかい唇をペロリと舐めると、それに驚いたのか少しだけ口が開く。
それを待ってましたと言わんばかりに、玉木の舌がたちまちルイの口の中に侵入する。
「んっ…?!…ンッむ…っ」
口の中ですっかり縮こまってしまっているルイの舌を見つけると、玉木は緊張をほぐすように優しく絡ませる。
ルイは粘膜同士が触れ合う初めての感覚に翻弄され、されるがままだった。
ルイの舌が次第に力が抜けてくると、玉木はさらに舌で器用にルイの口内を舐めまわした。
上顎をツーっと撫でたかと思うと、歯列をなぞり最後はルイの小さな舌に帰ってくる。
ちゅう、と舌を吸われるとルイはたまらない気持ちになった。
玉木は少しだけ目を開き、目の前のルイの表情を盗み見た。
ルイは、目を閉じ頬はピンク色に染まっていて、切なそうに眉をきゅっと寄せている。
未知の感覚に為す術なしといった感じだが、その体はしっかりと快楽を拾っているようだった。
(なんだ、だいぶ蕩けた表情になってんじゃねえか。さすが淫魔ってとこだな)
くつくつと心の中で笑いながら、玉木はようやく主導権を握ることが出来たと満足感に浸る。
ルイはそんな玉木の心中なんて知る由もなく、些細な快感に体をびくつかせていた。
散々玉木に口内を弄ばれ、唇が離された頃にはすっかりルイの体から力は抜けていた。肩で浅い呼吸を繰り返しながら、くてりと玉木の胸板に寄りかかる。
そんな姿を見て、玉木は呆れたように息を吐いた。
「おい、これくらいでへばってちゃこの先もたねえぞ?」
その言葉に、ルイは小さく返事をしながらゆらゆらとした動きで頭を上げた。次はどうすればいいんだ、というように頭を傾げ、玉木を見つめる。
そうだな、と玉木は考える。
女であれば、適当に胸でも弄ってやるのだが、男の胸なんて柔らかくもないし弄って楽しいことがあるのだろうか。
そもそも、手が自由に動かないためできることも限られてくる。
どうにかして、手さえ動けば…と玉木は手をもぞもぞと動かした。心なしか、最初より拘束が緩くなっているように感じたものの、まだ外れそうにはなかった。
両手が動かない不自由さに心中で舌打ちをこぼし、ルイを呼ぶ。
「服、捲ってみ」
「…?玉木さんの?」
ようやく呼吸が整い始めたルイは、きょとんとした顔で聞き返す。言われたとおりに、ぺろんっと玉木の着ているTシャツを捲りあげると、ぎょっと目を見開いた。
(…お、お腹…割れてる…っ!)
Tシャツの舌には、惚れ惚れしてしまいそうな肉体美が隠されていた。上に乗った感じでは細身なのにどこにこんな筋肉が、とルイは興奮気味にぺたぺたと見事に六つに割れた腹筋を触っていく。
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