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淫魔くん、初めてのごはん⑤
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そんなルイを見て、玉木は呆れ顔を隠せない。
(こいつはムードもクソもねえんだな…)
「おい、ルイ…俺の服ってことじゃねえんだけど…」
「すごいっ、すごいよ玉木さん…っ、どうしたらこんなかっこいい身体になれるのっ?僕にも教えてほしいなあ…」
白く、すべすべとした手で腹筋を触られると、玉木はだんだんとくすぐったさを覚えてきた。再び主導権がルイに渡ったようで、なんだか悔しい気分になる。
逆に、ルイの女の子のような可愛らしい顔立ちで腹筋がバキバキに割れていたらそれはそれでちょっと…と玉木は想像してしまい思わず顔をしかめた。
すごいすごい、と何度も同じことを呟きながら尚も触り続けるルイは、痺れを切らした玉木はルイの名を優しく呼ぶ。
「ルーイ、それはあとで教えてやっから、今はちゃんと別に集中するもんがあるだろ?」
そういえば、ルイは嬉しそうな顔をしたあと元通りにシャツを戻した。
淫魔のくせに、セックスより筋トレの方に嬉しそうな顔をするってなんなんだ…と思わざるをえない玉木であった。
「それで、えっと…次は、何を…」
「服、上まで捲って」
「ん…、はい…」
捲った先に出てきたのは、小粒ながらもほんのり桜色に色づいた乳首だった。それを見て、今度は玉木が目を見開く。
(…俺の知ってる男の乳首じゃねえ…。淫魔だからそういうものなのか…?いや、にしても…)
今まで体を重ねてきたどの女よりも綺麗なその色に無意識に喉が動く。
初めて裸体を目にした中学生かのようにそこから目が離せない。男の、平らな胸のに。
「…それ、自分でちょっと撫でてみて」
今すぐにでも自分の手でいじくり倒したいという欲望を押さえつけ、あくまで冷静に指示を出す。
それ、が乳首を指しているのだときちんと理解できたルイは、恐る恐るそこに触れる。
「…んっ、んぅ…」
自分で触るだなんて、今まで一度もないしじっと見られていて恥ずかしいのに、少し撫でただけでぴりぴりとした感覚が走る。
くすぐったいとはまた違う、そんな感覚。
一撫でしたあと、次を伺うように玉木を見ると「もっと」と静かに呟かれる。
言われたとおりに、息を押し殺しながら指の腹ですりすりと撫でていると、それがだんだんと固くなってくるのが分かった。
先ほどのキスで全身の体温が上がり、熱をもった指でなぞっているだけなのに吐息に混じり少し声も出てしまっていた。
「…ひぅ、…ん…っ」
恥ずかしい、恥ずかしいと可哀想なくらい顔を真っ赤にしているのに、ルイの指は止まらない。
次第に小さな快感を残らず拾おうとするように、指の動きが激しくなっていく。
そんなルイの姿を見て、玉木は興奮を隠しきれずぺろりと舌なめずりをする。
「…ふ、きもちい?」
「…わかんな…っ、ふぅ…っ」
「な、それ、ちょっと俺の顔の前までもってきてみ」
「…かお、の前…っ?…こう?」
ルイは玉木の上に跨りながらも膝立ちになり、なんとか胸が玉木の顔の目の前にくるような体勢になった。
どうするんだろう、と小さく首を傾げた瞬間、全身を駆け巡るようなぞわぞわした感覚がルイを襲った。
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