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淫魔くん、ご奉仕、する?②
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時刻はもう12時を回ろうとしているところだ。こうしているうちにも玉木は眠気に押し潰されていく。
「いいからとっとと言え。用がねえなら寝る」
苛立ちのこもる声で催促すると、ルイは途端に慌て始めた。
一緒に暮らし始めて、玉木は根気強く自分を待ってくれるほど優しくはないし、こういう時は本当に寝てしまうということをすっかり理解しているからだ。
いつまでも言い淀んでいても仕方ないと、ルイは覚悟を決めた。
それでもこの距離で玉木の顔を見るのは恥ずかしいので、玉木の胸辺りまで視線を落とす。
「…その、…ご、ごはん…」
「あ?飯?」
「…き、今日、しない…?」
最低限の言葉で伝えるルイだが、玉木はああ、と理解する。
(淫魔の食事がしたいってわけか)
つまり、玉木の精液を摂取したいということだ。
ルイからこう直接言われたのは初めて"食事"をした以来だったので最初はご飯が何のことを指しているのか分からなかった。
そういえば、ここ最近は玉木の仕事が忙しくてそんな気にもなれず手を出していないことに気が付いた。
そろそろ魔力を蓄えないと使い魔に回らなくなるんだろう。
玉木はそのことを十分に理解しながら、どうしようかと考えた。
夜もかなり更けているし、今からとなると寝るのは確実に2時は過ぎるだろう。体が睡眠を訴えている玉木は少しきついなと眉をひそめてから、何か思いついたようにルイを見た。
「…あー、俺今日疲れてるからヤんのは無理」
「…そ、そうだよね…、ご、ごめんなさい…。…ぇと、じゃ、じゃあ僕も寝るね、おやす…」
「待て、自己完結すんな」
「え…?」
「何も、中出しだけが食事じゃねえだろ」
俺の言葉に、ルイはきょとんとして顔を上げる。
俺は、そんなルイに手を伸ばし柔らかな唇に指を這わせた。
小さくルイの声が漏れる。
「…ここでも、食事できんだろ」
「…ん、」
ふにふにと心地の良いそれを割って、玉木の指がルイの口内にゆっくりと侵入していった。
口内は熱く、溢れ出る粘液が指に絡みつく。
玉木はルイの縮こまってしまった舌を見つけると、指で優しくひっかいた。
ぞわ、とよく分からない感覚がルイの背筋に走る。
「…口ちいせえ」
「ん、んぐ…っ」
玉木の指はルイの口内を好き勝手に走り回った。ルイは、玉木の指がどこにも触れないように一生懸命大きく口を開ける。
それでも逃れるはずがなく、上顎や舌の先などルイの弱いところを執拗に撫でていく。
いつものキスではなく、硬い指の感覚にルイは薄っすらと瞳に雫の膜を張り、苦し気に眉を寄せた。
玉木はそんなルイの姿を見ると、どうしようもない嗜虐心がわいてきてどうにも意地の悪いことがしたくなってしまうのだった。
「…今日はセックスはしねえけど…」
「…ん、んっ」
「…あーお前、フェラ、って知ってる?」
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