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淫魔くん、ご奉仕、する?③
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薄暗い室内で、ごそごそと衣擦れの音だけがする。
上半身を起き上がらせている玉木の足のあいだには、ルイの頭が見える。
言われるがままに移動したルイは、これから先への期待かはたまた不安からか震える手で玉木のスウェットに手をかけた。
「…あー、これチャックあれば口でおろさせたのにな」
「…ちゃ、っく?」
「いや、こっちの話」
首を傾げるルイに、玉木は何でもないと頭を振った。
ルイはそろそろとした手つきでズボンを膝辺りまで脱がし、ドキドキしながら今度は下着を脱がしていく。
「…わ」
あっという間に外気に晒された玉木のそれは勿論ながらまだピクリともしない。
いつも、凶器のように固く反り立っている状態した見たことのなかったルイは何だか別の生き物を見るみたいに新鮮な気持ちだった。
まだ芯を持っていないというのに、ずっしりとしていてルイのより大きいのは変わらないが。
しばらく見つめていたルイは、途中で本来の目的を思い出したように玉木の顔を伺うように見る。
「とりあえず、勃たせて」
ルイは全く初めてだというのに、具体的なことは何も教えてもらえずただそう言われた。
まるで、お手並み拝見とでも言われているようだった。
ルイはごくりと唾を飲み込むと、そこに顔を近づけ、控えめに息を吹きかけた。なんだか、ちょっとだけぴくりと反応したような…気がする。
どうすればいいんだろう、とルイは優しく指を這わす。ぎこちない動きで触れるか触れないかのようなギリギリの撫で方をするルイに玉木は息を漏らした。
「っ、それわざとやってんの?くすぐってえ」
「ど、どのくらい強く触っていいかわかんない…」
「お前力弱いし強めに握っていいよ」
その通りに、ルイは手に力を込めた。自分以外の人のをこんなにまじまじと見たり触ったりすることはないので、なんだか妙な羞恥心がわいた。
しばらく触っていると、だんだんと硬くなってきたように思う。最初より明らかに大きくなったそれに、また喉を鳴らしてしまう。
ルイは、しごく手を止めて主張し始めたそれに思い切ってちゅう、とキスをする。啄むようなキスは気持ちが良いというより、これまたくすぐったかったが、そのあとすぐに舌が顔を覗かせ、ささやかに触れた。これには、玉木の体がぴくりと反応する。
ちろちろと、舐めるだけの刺激は物足りず本当にわざと焦らしているのかと思うくらいだった。
「…そんなんじゃ勃つ前に朝になっちまう。舐めるだけじゃなくて咥えて…あーそう、歯ァ立てんなよ」
ルイは従順で、言われたとおりに先をその小さい口に含む。まだ完全に勃起していないというのに、もうすでに口の中はいっぱいいっぱいだった。
ルイは悪魔なので、人間でいう犬歯がかなりしっかり三角に生えている。ヴァンパイアほど鋭利ではないが、玉木よりは尖っている。
キスのときにいつも舌で犬歯をなぞるたび、舌を噛まれたら千切れそうだなんて思っていた。
そんな歯が、自分の一番無防備なところに当たるとなればどれほど痛いのだろう、と玉木は人知れず震えた。
(下手にイラマとかしたら食いちぎられそうだな…)
そんな玉木の不安などつゆ知らず、ルイは口に含んだ先端に一生懸命舌を這わせていた。
くるくると、円をかくように舐め上げるとそれはまた膨らむ。口にいれているのも大変なくらいだ。
「…ん、むぐ、っ、ちゅ…ッ」
「…はぁ、っ、ん、いいじゃん。なかなか上手いよ」
玉木は吐息混じりの声でそう言うと、ルイの頭を優しく撫でた。
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